2005年度上智大学シラバス

◆物理化学ⅢC - (後)
大井 隆夫
○講義概要
統計熱力学の基礎および若干の応用に関する講義である。物質の成り立ちや性質および変化(化学反応を含む)は,物質を構成している原子や分子の性質,構成原子や分子間の相互作用,さらに,この物質系内でのエネルギーの分配の仕方等によって決まる。講義では,物質の構成要素である原子や分子を量子統計的に取り扱い,物質の巨視的な熱力学的性質を導き出し,それについて解説する。
○評価方法
期末試験の結果に,出席,レポート等を加味して総合判定する。
○参考書
アトキンス著 千原・中村訳『物理化学上,下(第6版)』東京化学同人
他の参考書は最初の講義のとき紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1統計熱力学とは (約0.5週)
2熱力学の基礎事源の復習 (約1.5週)
3気体運動論 (約1週)
4統計熱力学の基礎 (約0.5週)
5ミクロカノニカルアンサンブル (約3週)
6カノニカルアンサンブル (約1.5週)
7分子分配関数 (約3週)
8理想気体への応用 (約1週)
9化学平衡 (約1週)
10実在気体 (約1週)

  

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