2005年度上智大学シラバス

◆生物工学B - (前)
永井 和夫
○科目サブタイトル
細胞機能の基礎と応用
○講義概要
ヒトは古くからいろいろな面で生物が持つ機能を利用してきた。その基本は細胞が示す機能であり、細胞はすべての生物の最小構成単位である。細胞取り扱い技術の発展により、単細胞生物のみならず、多細胞生物においても1個の細胞に含まれる遺伝情報を基にして個体を形成させることが不可能でなくなってきた。この観点から、本講義では細胞を対象とした機能改変から、組織、器官、個体レベルの改変に至る過程の基礎的知見を理解し、更なる発展の可能性を考察する能力を養う。
○評価方法
出席状況(20%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)、小テスト等(30%)
○参考書
永井和夫、大森 斉『細胞工学』講談社サイエンティフィク 1992年
永井和夫、冨田房男、長田敏行『細胞工学の基礎』東京化学同人 2004年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1生物工学と細胞工学の概念
2微生物細胞の構造と機能
3動物細胞の構造と機能
4植物細胞の構造と機能
5遺伝情報とその発現
6微生物細胞の培養と取り扱い法
7動物細胞の培養と取り扱い方
8植物細胞の培養と取り扱い方
9微生物の特長と育種に用いられる手法
10微生物の育種と物質生産
11動物細胞における遺伝子工学的技術
12動物細胞工学とその応用
13植物細胞工学とその応用
14細胞工学技術の可能性と社会

  

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