2005年度上智大学シラバス

◆シミュレーション物理 - (前)
大槻 東巳
○講義概要
物理学は理論物理、実験物理の両輪からなっていた。ところがここ、50年ほどで計算機が急速に発展し、理論でも実験でもない第3の物理学、計算物理が発展しつつある。本講義では実際に物理現象のシミュレーションの意義とテクニックを学ぶ。併せて物理現象の理解を深める。
講義はまず,シミュレーションを行う上で最も強力であるfortran 90/2003を学ぶことからはじめる。次に実際にプログラムを組むことを通して,物理学現象のシミュレーションを数々の例に対して実際に行う。
○評価方法
出席状況(50%)、レポート(50%)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1Fortran 90/2003の説明,及び計算の使い方
2Fortran 90/2003の説明
3Runge Kutta法
4物体の放物運動
5慣性抵抗,マグナス効果を加えた物体の放物運動
6惑星の軌道
7シミュレーションと乱数
8磁性の物理
9Isingモデルのシミュレーション
10Heisenbergモデルのシミュレーション
11スピングラスとは?
12スピングラスのシミュレーション
13simulated annealing, genetic algorithmについて

  

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