2005年度上智大学シラバス

◆実験学(低温技術) - (前)
後藤 貴行
○講義概要
物性物理の研究目的の半分は、温度を変えた時の物質の状態変化を探ると言っても過言ではない。物質を絶対零度近くまで冷やして行くとさまざまな不思議な現象が現れる。講義では、超伝導、超流動、磁気転移、スピンギャップなどの現象を紹介するともに、冷凍機の原理や、寒剤の種類・歴史、低温における実験のさまざまなテクニックを、統計力学と量子力学の予習を行いながら易しく解説する。
○評価方法
出席状況(40%)、授業参画(10%)、レポート(50%)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1温度とはなにか
2超低温における温度計
3ジュールトムソン効果
4断熱不変量、断熱消磁、断熱膨張
5ボースアインシュタイン凝縮と超流動
6超伝導とはなにか
7超伝導体の作製と実験方法
8磁性体とはなにか
9磁性体の実験方法
10スピンギャップと磁気転移
11最近の冷凍機と冷却方式
12最近のトピックス

  

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