2005年度上智大学シラバス

◆生物物理 - (後)
河合 剛太
○講義概要
生物物理学は,生命活動を物理学的なアプローチで解析し理解しようとする分野である.本講義では,タンパク質あるいはRNAの形と働きの関係について,生体分子モーターやイオンチャンネルなどを例に説明する.また,タンパク質やRNAの立体構造を決定するための物理化学的な手法についても紹介する.さらに,細胞の増殖パターンやの形態形成などのような複雑系の数理モデルによる解析についても紹介する.
○評価方法
出席状況(25%)、レポート(25%)、後期学期末試験(授業期間中)(25%)、小テスト等(25%)
○参考書
曽我部正博,郷 信広 編『シリーズ・ニューバイオフィジックスII-10
生物物理学とはなにか』共立出版 2003
猪飼 篤,宝谷紘一 編『生物工学基礎コース
生物物理学』丸善 1998
松澤 洋 編『応用生命科学シリーズ6
タンパク質工学の基礎』東京化学同人 2004
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1生物物理学とはなにか? ガイダンス,講義の概要
2生体分子 生命の活動を支える生体分子について
3タンパク質の立体構造とその機能との関係
4RNAの立体構造とその機能との関係
5タンパク質およびRNAの立体構造解析手法 X線結晶構造解析法
6タンパク質およびRNAの立体構造解析手法 核磁気共鳴(NMR)法
7生体機能システム 分子機械の特徴
8生体機能システム 生体分子モーターやイオンチャンネルなど
9生物集団の数理 個体群,競争
10生物集団の数理 拡散,集合
11モデルシミュレーション in silicoの方法
12モデルシミュレーション 進化のシミュレーション
13バイオインフォーマティクス ゲノムデータの情報解析

  

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