◆基礎物理コースⅢ - (前)
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高柳 俊暢、桑原 英樹
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○講義概要 |
前半は,物体を連続体とみなして,それの示す熱的な諸性質をマクロに記述する現象論を中心に,力学や電磁気学とはちがう熱力学的な考え方に慣れる。後半は,相対性理論による空間・時間の概念,質量とエネルギーの同等性,また,前期量子論としてミクロな粒子や光で現れる二重性等の奇妙な振る舞いを説明し現代物理の一部を簡単に紹介する。
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○評価方法 |
複数回のテスト,レポート,出席で評価する。
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○参考書 |
田崎晴明『熱力学=現代的視点から』培風館/2001年
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○授業計画 |
1 | 熱力学とはなにか 平衡状態の記述と状態量 |
2 | 等温操作とHelmholtzの自由エネルギー 断熱操作とエネルギー |
3 | 熱とCarnotの定理 エントロピー |
4 | Helmholtzの自由エネルギーの微分とMaxwellの関係式 変分原理とつり合いの条件 |
5 | 気相・液相間の転移と平衡 相図とClapeyronの関係 |
6 | Gibbsの自由エネルギー 熱力学的系の完全な記述 |
7 | 中間試験 |
8 | 後半の講義(現代物理)については講義開始までに明記する |
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By:上智大学学事部学務課
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