◆フラクチャー・メカニックス - (前)
|
萩原 行人
|
○講義概要 |
フラクチャー・メカニックスは破壊を力学的に扱う学問(破壊力学)で、破壊の駆動力と対抗力の関係で決まる。その抵抗値は材料に強く依存する。構造物の破壊事故は、社会的に大きな問題となる。破壊にはどんな種類があり、どのような条件で起こり、それを防止するにはどうすればいいかを力学的及び材料学的な観点から実例を交えながら講義する。破壊力学の基礎知識、その抵抗値、また、延性破壊、脆性破壊、疲労破壊とその防止設計の考え方を理解する。
|
○評価方法 |
出席状況(10%)、リアクションペーパー(20%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
|
○参考書 |
小林英男『破壊力学』共立出版、1993 星出敏彦『基礎強度学』内田老鶴圃、2003
|
○授業計画 |
1 | フラクチャー・メカニックスとは 講義の目的と内容 |
2 | 破壊の基本的事項 破壊の種類と概要 き裂問題 |
3 | 線形破壊力学(1) 破壊のエネルギー論 |
4 | 線形破壊力学(2) 応力拡大係数 |
5 | 線形破壊力学(3) き裂先端の塑性域(寸法と形状) |
6 | 弾塑性破壊力学 き裂先端開口変位(CTOD) J積分 |
7 | 破壊靱性と延性・脆性遷移 |
8 | 延性破壊 延性破壊の特徴 |
9 | 脆性破壊(1) 脆性破壊の特徴 |
10 | 脆性破壊(2) 破壊靱性試験と破壊靱性値 |
11 | 疲労破壊(1) 疲労き裂プロセス SN曲線 |
12 | 疲労破壊(2) 疲労き裂進展とその解析 |
13 | 破壊を防止するために |
|
Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課
|