2005年度上智大学シラバス

◆ラ米環境・開発論 - (後)
小池 洋一
○講義概要
ラテンアメリカの開発の歴史は環境破壊の歴史でもあった。講義では森林消失、生物多様性減少、大気汚染、水質汚濁などの自然・都市環境の破壊と、それらの環境問題克服に向けての人々の創造的な試みを、具体的な事例をとりあげながら、論じる。理解を助けるため映像資料などを利用する。ラテンアメリカの環境問題はわれわれ先進国の経済と生活と深く関わっている。環境問題を自分たちの社会、生活の問題として捉え考える。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(20%)、後期学期末試験(授業期間中)(60%)
○参考書
水野一・西沢利栄編『ラテンアメリカの環境と開発』新評論・1997年
United Nations Environment Programme『Environmental Outlook 3』Eartscan Publication, 2003
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1環境問題への視点
2経済サイクルと環境破壊―植民から一次産品輸出経済へ
3開発の時代の到来と大規模な環境破壊
4膨張する都市と環境の悪化
5巨大都市メキシコシティとサンチアゴの大気汚染
6失われる森林-アマゾンからの警告
7経済のグローバル化と環境破壊-非伝統的一次産品輸出
8貧困・所得分配と環境破壊
9先住民インディオの環境適応と森林利用
10エコツーリズムとアグロフォレストリー
11交通システムとゴミリサイクル―環境都市クリチバの実験
12フェアトレード-生産者と消費者の連帯
13試験(授業中試験)

  

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