2005年度上智大学シラバス

◆ロシア・ユーラシアの国際関係B-1 - (前)
湯浅 剛
○講義概要
今年の主要テーマは、中央アジア、カフカース諸国の独立までの歴史である。これらの地域が帝政ロシアにどのように編入されたか、またロシア革命からソ連形成期の情勢、ソ連時代の各民族共和国の位置づけなどを学ぶことで、現代の国際関係を考えための前提となる情報を提供する。また、4月中は数回にわたり、現代の中央アジア、カフカース諸国の概要について説明する予定。
○評価方法
リアクションペーパー(40%)、レポート(60%)
○テキスト
岩崎一郎、宇山智彦、小松久男(編)『現代中央アジア論:変貌する政治・経済の深層』 日本評論社、2004年
○参考書
小松久男(編)『中央ユーラシア史』山川出版社、2000年
宇山智彦『中央アジアの歴史と現在』東洋書店、2000年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1講義の進め方について
2現代中央アジア、カフカースの概要(1)
3現代中央アジア、カフカースの概要(2)
4カフカースのロシア編入
5トルキスタンのロシア編入
6民族運動の高揚と革命
7革命から連邦形成へ(1):バスマチ、ジャディード、ムスリム・コミュニスト
8革命から連邦形成へ(2):民族・共和国境界の画定
9ソ連時代(1):コレニザーツィヤとその変容
10ソ連時代(2):共和国エリートとモスクワとの関係
11ペレストロイカ初期:中央政府の統制強化と共和国
12民族問題の噴出から連邦解体へ
13総括:現代の国際関係への含意

  

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