2005年度上智大学シラバス

◆監査論Ⅱ - (後)
宮本京子
○講義概要
 企業が経済社会に向けて公表する財務諸表などの会計情報にうそ偽りがないかどうか、その信頼性を保証する監査は、経済社会のインフラストラクチャーとして重要な役割を果たしています。
 この講義では、監査を行うための基本的なルール、プロセス、リスク評価の手法と考え方、監査結果の報告のプロセスについて、基礎的な内容を取り上げます。また、今日、監査をめぐって社会で生じている様々な論点を取り上げて一緒に考えます。なお、監査論Ⅰの受講は問いません。
○評価方法
リアクションペーパー(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(70%)
○テキスト
内藤文雄『財務諸表監査の考え方』 税務経理協会・2004年
○参考書
山浦久司『会計監査論〔第3版〕』中央経済社・2003年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ガイダンス
監査概念の理解と監査環境の変化
2監査の実施プロセスその①―リスク・アプローチと監査上の重要性
3監査の実施プロセスその①―内部統制の概念
4監査の実施プロセスその②―統制評価手続と取引の実証手続
5監査の実施プロセスその③―分析的手続と残高の実証手続
6取引サイクルと監査実務
7監査の実施プロセスその④―監査意見の形成と監査報告書
8継続企業の前提
9監査契約リスク
10監査の品質管理
11連結財務諸表監査
12中間監査
13内部監査

  

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