2005年度上智大学シラバス

◆経営財務論Ⅰ - (前)
斉藤進
○講義概要
企業の財務活動は、資金の調達と運用の2つに大別される。経営財務論Iでは、資金の運用について論じる。長期的な観点からの資金運用は投資であり、短期的な観点からは運転資金の管理である。この講義では、(1)経営財務の基礎の考え方、(2)経営財務の目的、(3)収益が確実なときの投資決定、(4)不確実性下の投資決定、(5)ポートフォリオ理論、ならびに(6)資本市場理論などを述べることにする。なお参考文献は講義の中でリストを示すことにする。
○評価方法
出席状況、前期学期末試験(定期試験期間中)、小テスト等
期末テストは100点満点で評価する。出席点は30点、原則、毎回行う小テストは20点を限度に評価する。
○必要な外国語
日本語
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://pweb.sophia.ac.jp/~s-saitou/
○授業計画
1日本企業の資金の調達・運用
2経営財務の基本概念。(1)経営財務の目的--企業価値の最大化=株価の最大化
3経営財務の基本概念。(2)将来価値と現在価値
4経営財務の基本概念。(3)ビジネス・リスクと財務リスク
5各種資産の価格。(1)債券の価格
6各種資産の価格。(2)株式の価格、企業価値
7収益が確実なときの投資決定。(1)キャッシュ・フローを求める
8収益が確実なときの投資決定。(2)投資決定の規準とその応用
9不確実性下の投資決定--リスク調整割引率による現在価値計算
10ポートフォリオ理論。(1)無リスク資産とリスク資産への投資
11ポートフォリオ理論。(2)多数のリスク資産への分散投資
12資本市場理論。(1)資本市場におけるリスク負担とリスク・プレミアム
13資本市場理論。(2)株式の各銘柄に対するリスクとリスク・プレミアム
14資本資産評価モデルと投資決定

  

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