2005年度上智大学シラバス

◆経済統計論Ⅱ - (後)
小巻泰之
○講義概要
経済統計論Ⅱより初めて受講される方は、エクセルが利用できることが条件となる。
本講義では、まず、個別の統計調査の目的と統計調査に実際について解説を行い、データ利用の留意点を理解する。次に、消費関数の推定にあたり、消費者の多様性の影響について考えてみたい。消費者は個別性が強く、消費行動も多様化である。いくつかのデータを基に、経済統計論Ⅰで扱った代表的個人の適否を検討する。
○評価方法
レポート(30%)、後期学期末試験(授業期間中)(70%)
成績は、演習課題(ウエイト30%)と最終試験(ウエイト70%)のみで評価する。
○参考書
中島隆信・北村行伸・木村福成・新保一成『テキストブック 経済統計』東洋経済新報社・2000年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1経済統計論Ⅱ(ガイダンス)
2統計調査(票)と統計(1):労働力調査
3統計調査(票)と統計(2):毎月勤労統計、職業安定業務統計
4統計調査(票)と統計(3):家計調査
5統計調査(票)と統計(4):資産関連統計:金融資産の保有額はいくらなのか
6所得環境の変化(1):所得格差は開いているのか(ジニ係数の計測)
7所得環境の変化(2):年功序列型賃金は本当なのか
8所得環境の変化(3):若年失業者の増加、失業率の地域間格差
9所得環境の変化(4):消費性向によるチェック(年齢、所得階層別)
10所得環境の変化(4):消費性向によるチェック(年齢、所得階層別)
11所得環境の変化(5):消費性向によるチェック(地域別)
12授業内試験(60分)

  

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