◆国際関係特殊講義Ⅰ(安全保障と日本の将来) - (前)
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道下 徳成
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○講義概要 |
本講義は,聴講者が安全保障問題を分析的に吟味・評価でき,日本の安全保障政策の将来について自分の頭で考えることができるようになることを目指す。講義を中心に授業を進めるが,質疑応答・討議の時間も設ける。
詳しくは、初回に配布するシラバスを参照すること。
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○評価方法 |
リアクションペーパー(70%)、レポート(30%) リアクションペーパー: 毎回、講義・必読文献について600~1,000字の分析的感想文を提出する(70%) レポート: 期末レポートとして、所定の図書について2,000~3,200字の書評を書く(30%) *初回の講義時に詳しいシラバスを配布する。初回欠席の場合は、講師にその由を連絡し、シラバスを入手すること。
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○テキスト |
防衛庁編『日本の防衛 防衛白書―防衛庁・自衛隊発足50年を迎えて』 平成16年版 国立印刷局、2004年
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○参考書 |
赤根谷達雄・落合浩太郎編『日本の安全保障』有斐閣,2004年
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○授業計画 |
1 | なぜ安全保障を学ぶのか?―シビリアン・コントロールと安全保障政策の決定メカニズム
◆必読文献: ・防衛庁編『平成15年版 日本の防衛―防衛白書』ぎょうせい、2003年。 →この中の、「刊行によせて」(石破茂、巻頭)、「文民統制の確保」(89-90ページ)、「自衛隊の組織」(242-243ページ)、「陸・海・空自衛隊の編成」(巻末) ・木村昌人、水本和実、山 |
2 | 何のための安全保障か?―軍事力と政治目的
◆必読文献: ・クラウゼヴィッツ『戦争論』上、篠田英雄訳、岩波文庫、岩波書店、1968年。第1篇第1章(できれば第2章~第8章も読む) ★道下徳成「戦略論の将来」道下徳成、石津朋之、長尾雄一郎、加藤朗『現代戦略論―戦争は政治の手段か』勁草書房、2000年。143-145ページ ・外務省「日本と国連」 |
3 | 安全保障論―なぜ紛争は起こるのか?どうすれば紛争を防止できるのか? |
4 | 戦略論(1)軍事力の役割―抑止、防衛、強制、攻撃 |
5 | 戦略論(2)核兵器の役割 |
6 | 戦略論(3)諜報と安全保障 |
7 | 戦略論(4)軍事バランスの算定(ネット・アセスメント) |
8 | 日本の軍事力―自衛隊の軍事的特徴と最近の動向 |
9 | 日本の安全保障政策と自衛隊(1)冷戦期 |
10 | 日本の安全保障政策と自衛隊(2)ポスト冷戦とポスト9.11 |
11 | 日米同盟の過去と将来 |
12 | 日本の安全保障問題にまつわる法的問題 |
13 | 日本の安全保障政策と自衛隊の将来 |
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