2005年度上智大学シラバス

◆法医学 - (前)
押田 茂實
○講義概要
「法医学」とは,法律に関係のある医学的問題を研究し,応用する医学部門であり,具体的問題を対象として社会活動をする分野である。従って,殺人事件などの被害者を司法解剖し鑑定書を提出したり,血液型やDNA型による親子鑑定,医療紛争の原因の究明と鑑定等の裁判用の鑑定やその基礎的研究について,スライド・ビデオを使用して講義する。
○評価方法
前期学期末試験(定期試験期間中)(100%)
課外活動(実習、解剖見学など)や自主的な課題レポートは別途評価する。
○テキスト
押田茂實『死人に口あり-現場の法医学・法医解剖室より』 実業之日本社・2004年
押田茂實・児玉安司・鈴木利廣『実例に学ぶ医療事故(第2版)』 医学書院・2002年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1法医学とは? アルコールの飲み方、飲ませ方
2生の始まりと死の認定
3検視と検案 、監察医制度とは?
4損傷と出血、現場血痕で判るもの?
5事件の真相究明、自他殺の鑑別
6自動車事故と保険の役割
7親子鑑定とDNA鑑定
8医療をめぐる紛争の現状とリスクマネジメント
9注射と救急をめぐる医療事故
10安楽死と尊厳死
11再審と法医鑑定の役割
12多数死体事故と個人識別
13海外旅行と病気
14性に関する法医学

  

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