○講義概要 |
いわゆる刑法各論について概説する。 「犯罪」=それを行うと国家によって「刑罰」という制裁を科される行為のうち,主に「刑法典」という法律に規定されているものについて,その処罰の根拠(=なぜ処罰されるのか)及び具体的な成立要件・範囲(=いかなる場合に処罰されるのか)を検討する。 なお,刑法における理論は,一見すると複雑で抽象的に思えるかもしれないが,具体的な事例を多く取り入れたわかりやすい講義を行うように努めたいと思う。
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○評価方法 |
前期学期末試験(定期試験期間中)(100%)
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○テキスト |
西田典之『刑法各論(第3版)』 弘文堂・2005年 西田典之・山口厚・佐伯仁志『判例刑法各論(第3版)』 有斐閣・2002年
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○参考書 |
芝原邦爾,西田典之,山口厚/編『刑法判例百選2各論 第5版』有斐閣・2003年 山口厚『刑法各論(補訂版)』有斐閣・2005年 堀内捷三『刑法各論』有斐閣・2003年
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○授業計画 |
1 | 序論:刑法とは何か,犯罪とは何か 罪刑法定主義,犯罪論の体系 |
2 | 生命に対する罪:殺人罪,堕胎罪,遺棄罪 |
3 | 身体に対する罪:暴行罪,傷害罪,危険運転致死傷罪 |
4 | 自由に対する罪(1):脅迫罪,強要罪,逮捕・監禁罪,略取・誘拐罪 |
5 | 自由に対する罪(2):性的自由に対する罪,住居侵入罪 秘密・名誉に対する罪:秘密漏示罪,名誉毀損罪 |
6 | 信用・業務に対する罪:信用毀損罪,業務妨害罪 財産に対する罪(1):財産犯総論(1) |
7 | 財産に対する罪(2):財産犯総論(2),窃盗罪 |
8 | 財産に対する罪(3):強盗罪,詐欺罪(1) |
9 | 財産に対する罪(4):詐欺罪(2),横領罪 |
10 | 財産に対する罪(5):背任罪,盗品関与罪 |
11 | 財産に対する罪(6):毀棄・隠匿罪 公共危険罪:放火罪 |
12 | 取引の安全に対する罪:偽造罪 |
13 | 国家の作用に対する罪:賄賂罪 |
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By:上智大学学事部学務課
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