2005年度上智大学シラバス

◆医療福祉論 - (後)
高山恵理子
○講義概要
 ソーシャルワーク実践に必要な視点とスキルは、どのような領域での実践であっても変わらない。その一方、その領域に特有な価値やシステム、さらには、利用者の特徴を理解することなく、的確な実践を行うことは困難である。
 本講義は、保健医療分野におけるソーシャルワーク実践に不可欠な、分野特有な知識と課題を理解することをねらいとする。
○評価方法
出席状況(20%)、リアクションペーパー(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
○テキスト
(社)日本医療社会事業協会『改訂 保健医療ソーシャルワーク原論』 相川書房, 2004
大本和子 他『医療ソーシャルワーク実践50例』 川島書店, 1999
○参考書
日本社会福祉士会・日本医療社会事業協会『保健医療ソーシャルワーク実践1』中央法規出版, 2004
日本社会福祉士会・日本医療社会事業協会『保健医療ソーシャルワーク実践2』中央法規出版, 2004
日本社会福祉士会・日本医療社会事業協会『保健医療ソーシャルワーク実践3』中央法規出版, 2004
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1保健医療分野のソーシャルワークとは
2歴史的考察
3保健医療分野におけるソーシャルワーク援助の実際
4対象の理解:健康とはなにか・病いを“得る”ということ
5実践の場の理解(1):医療法・医療供給システム・医療保険
6実践の場の理解(2):医療を構成する専門職・専門職間の協働
7医療ソーシャルワーク実践の実際(1):総論
8医療ソーシャルワーク実践の実際(2):受診・受療期の援助・支援
9医療ソーシャルワーク実践の実際(3):退院・社会復帰期の援助・支援
10医療ソーシャルワーク実践の実際(4):長期療養・ターミナル期の援助・支援
11ソーシャルワークの価値・倫理と医療現場:倫理的ジレンマ
12医師(医療専門職)-患者関係:インフォームド・コンセント、患者の権利
13保健医療分野におけるソーシャルワーカーの存在意義と展望

  

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