1 | 社会福祉研究における歴史研究の意義について 「社会福祉とは何か」を理解する方法として、社会福祉の形成展開過程を たどることの意義について考えます。 |
2 | 近代以前の慈善・救済 前近代社会における貧困者救済(家や村などによる相互扶助や、為政者や 宗教家による救済)ありかた、その特質についてふれます。 |
3 | 近代国家の形成と慈善救済事業 近代社会に入り、人びとは自由の獲得と同時に貧困等の生活不安に対しても自ら立ち向かわなくてはなりませんでした。これへの政府の対応、民間慈善救済事業の形成についてふれます。 |
4 | 産業革命期と慈善救済事業 産業革命の達成と同時に貧困問題も社会問題化します。公的救済策の改革の動き、民間慈善救済事業の活動の実際についてふれます。 |
5 | 日露戦争後の感化救済事業 感化救済事業という公的救済の性格、その中での民間慈善救済事業の活動の実際についてふれます。 |
6 | 第一次世界大戦後の社会と社会事業の成立 大正中期から後期にかけて成立した日本社会事業成立の社会的背景、その特質についてふれます。 |
7 | 昭和恐慌と社会事業の展開 世界恐慌下、発生した失業・親子心中・被虐待児童・欠食児童等の社会問 題とそれらへの対応策としての社会事業施策の展開についてのべます。 |
8 | 日中・太平洋戦争と戦時厚生事業 社会事業は、戦時下のなかで「戦時厚生事業」へと変質します。戦時厚生 事業の特質と、その中での民間社会事業の苦悩についてふれます。 |
9 | 戦後改革と社会福祉体系の確立・展開 敗戦後の社会問題と、占領軍の主導のもと行われた戦後改革と社会福祉制度の形成過程についてふれます。 |
10 | 高度成長政策の展開・破綻と社会福祉の展開 高度成長政策の進展の中で生じた社会問題への対応として社会福祉も変化 していきます。その過程について学びます。 |
11 | 第二の社会福祉改革と社会福祉の展開 少子・高齢社会の中で、ゴールドプラン、エンゼルプラン、介護保険制度が登場、社会福祉の基礎構造改革が行われ、戦後第二の社会福祉改革が行われます。これらを通して現代社会福祉の特質について考えます。 |
12 | 社会福祉の歴史から学ぶこと 最後に日本の社会福祉の形成展開過程から何を学ぶかについて考えてみます。 |
13 | 予備日 以上の授業計画が予定通りに進展しないことが予想されますので、予備日を設けます。 |