○講義概要 |
未来の日本の社会福祉をデザインするためには、また地球規模の福祉をデザインするためには、今までの福祉の歴史を知ることが欠かせない。そうでなければ、現在の社会福祉についての評価もまた将来の方向性も見出しえないであろうし、歴史を学ばず誤った未来像を描きかねない。今日、わが国を含めた先進諸国は長い時間をかけ社会保障や社会福祉の充実に努めてきた。それは単純な道のりではなく、様々な紆余曲折を経て、到達したものである。このような福祉国家はその源流をたどるとヨーロッパということになる。そして従来の福祉国家からさらに福祉社会の実現という新しい段階、さらに国を超えた地球規模の「福祉」の実現が大きな目標となっている。西欧の社会福祉の歴史を学ぶことは、今日の福祉国家の到達点にいたる経緯を知るだけではない。現在の制度をどのように理解するのか、またこれからの福祉社会、そして地球規模の福祉社会の実現はどのようにするなら可能になるのかという21世紀の将来への展望を手に入れるための方法でもある。授業では狭義の社会福祉だけではなく幅広い視点から社会保障・福祉の歴史を考察し、現代社会、そして明日の福祉社会の構築のための幅広い
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○評価方法 |
出席状況(15%)、リアクションペーパー(25%)、レポート(30%)、前期学期末試験(授業期間中)(30%) 未定
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○テキスト |
小山路男編著『福祉国家の生成と変容』 光生館。1983年 小山路男『西洋社会事業史論』 光生館。1978年
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○参考書 |
S.クウィーン『西洋社会事業史』ミネルバ書房。1961年 柴田善守『社会福祉の私的発展』光生館。1985年
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By:上智大学学事部学務課
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