2005年度上智大学シラバス

◆マスコミ調査 - (通)
渡辺久哲
○講義概要
新聞・雑誌・テレビなどのマスコミ機関が実施・報道する各種社会調査のデータを素材に、それらがいかにして得られたものであり、いかに読むべきものかといういわゆるリサーチ・リテラシーの習得を第一の目的とする。同時に、世論調査報道が社会に与える影響、放送業界の産業構造と視聴率との関係など、マスコミの機能と調査データの関係についても解説し、今後マスコミが実施すべき社会調査とはどのようなものかを皆で考察する。
○評価方法
出席状況(25%)、授業参画(25%)、リアクションペーパー(25%)、レポート(25%)
○テキスト
渡辺久哲『調査データにだまされない法』 創元社・1998年
○参考書
松本正生『「世論調査」のゆくえ』中央公論新社・2003年
藤平芳紀『視聴率の謎にせまる』ニュートンプレス社・1999年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1「マスコミ調査」とはなにか
2人びとの生活とメディア接触
3テレビ番組の企画と番組評価
4視聴率の歴史と機能
5視聴率の測定~信頼性と妥当性
6民放テレビの産業構造と視聴率
7デジタルによる新しいテレビの登場とマーケティグ
8テレビと種々のマーケティングリサーチ手法
9質的調査の実際
10世論と世論調査の意義
11世論調査の方法の進化と課題
12世論調査とメディアの役割
13世論調査の信頼性~ワーディングの落とし穴
14世論調査の信頼性~誤差とは何か
15選挙予測調査と選挙報道
16出口調査の実際
17インターネットの「世論調査」の信頼性
18世論調査の最近の動向と課題
19テレビニュースの見られ方
20時系列データで見る人びとの変化
21国際比較のための社会調査
22マスコミ諸機関にとっての各種社会調査の意義

  

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