○講義概要 |
ジャーナリストとして、作家として、また亡命者としてヨーロッパ各地を駆け巡ったJ・ロートは、作品においてたびたび国境を描いている。国境は恣意的な分断を意味するものであり、検閲によって人にアイデンティティを明白にさせる場所と言えるが、果たしてロートは国境をどのようにとらえているのか。作品の中から国境についての描写があるものをいくつか取り上げ、彼の国境観を探る。文芸欄記事のほか、小説『果てしなき逃走』、エッセイ『放浪のユダヤ人』、小説『ある殺人者の告白』などからも抜粋を読む予定である。テキストはコピーを配布する。
|
○評価方法 |
出席(予習、授業に対する意欲)とレポートを総合的に評価する。
|
○授業計画 |
1 | 導入(J・ロートの生涯、時代背景、演習テーマについての紹介) |
2 | テキスト精読(以後、同様) |
|
Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課
|