| ○講義概要 |
ドイツ文学の流れを、具体的なテキストに沿いつつ、歴史、文化、思想という背景に照らしながら辿っていく。音楽や美術や映画などとの関わりも含めて、総合的、複合的にみてゆくことによって、ドイツ文学のもつ多様なおもしろさが伝わればと思う。とはいえ、授業で触れることのできるのはごく限られたものでしかない。授業をひとつのきっかけとして、自分で色んなものを読み、聴き、観てほしい。
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| ○評価方法 |
出席状況(20%)、授業参画(20%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(20%)、後期学期末試験(授業期間中)(30%)
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| ○テキスト |
柴田翔『はじめて学ぶドイツ文学史』 ミネルヴァ書店
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| ○授業計画 |
| 1 | 導入 |
| 2 | 古代ゲルマン英雄叙事詩:『ニーベルンゲンの歌』 |
| 3 | ファウスト伝説:民衆本『ファウスト』(vgl.ゲーテ、マン) |
| 4 | 小説の始祖:グリンメルスハウゼン『ジンプリチスムスの冒険』 |
| 5 | 市民悲劇:レッシング『エミリア・ガロッティ』 |
| 6 | 詩と音楽:ドイツ歌曲 |
| 7 | 近代小説:ゲーテ『若きヴェルターの悩み』 |
| 8 | ロマン派とメルヒェン:ノヴァーリス |
| 9 | 短編小説の魅力:クライストの短編 |
| 10 | 詩的リアリズの短編 |
| 11 | 喜劇:クライスト『こわれがめ』 |
| 12 | 幻想と現実:ホフマン『砂男』 |
| 13 | 社会批判と狂気:ビュヒナー『ヴォイツェック』 |
| 14 | オペラ(楽劇)の魅力 |
| 15 | まとめ |
| 16 | 後期の導入 |
| 17 | 世紀転換期のヴィーン |
| 18 | 小説とメタ小説:トーマス・マン |
| 19 | 都市小説 |
| 20 | カフカの小説 |
| 21 | 批評とエッセイ:ムージル『特性のない男』 |
| 22 | アウラの消滅:ベンヤミン |
| 23 | サブカルチャーの台頭:ブレヒト『三文オペラ』 |
| 24 | ファシズムとの戦い |
| 25 | 廃墟の文学:放送劇と掌編小説 |
| 26 | 小説の復活:ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』 |
| 27 | 大衆の時代:カネッティ『群衆と権力』 |
| 28 | 東ドイツの文学 |
| 29 | ドイツ語文学の現在 |
| 30 | 試験 |
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By:上智大学学事部学務課
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