○講義概要 |
源氏物語がどのような力学を後生に及ぼし、それぞれの時代の中で「源氏」の物語であることの意味が次第に変化していくさまを、歴史・文化・経済・社会学の視座から見つめ直す新しい「源氏学」を提唱する。出版文化の中の源氏物語・源氏物語絵の広がりを考えると共に、小さな源氏文化(源氏模様・源氏菓子・源氏蒔絵・源氏名・雛)などの側から、源氏物語享受のありようを捉え返してみたい。
|
○評価方法 |
出席状況(20%)、リアクションペーパー(20%)、後期学期末試験(授業期間中)(60%)
|
○テキスト |
三谷邦明・三田村雅子『源氏物語絵巻の謎を読み解く』 角川書店・1998 百川敬仁・小谷野敦・三田村雅子・徳丸吉彦『江戸文化の明暗』 風間書房・2002
|
○授業計画 |
1 | 南朝の「源氏」・北朝の「源氏」 |
2 | 四辻善成の源氏物語 |
3 | 足利義満の青海波 |
4 | 花園天皇と後崇光院の源氏物語 |
5 | 織田信長・豊臣秀吉の源氏物語 |
6 | 徳川家康の源氏物語 |
7 | 後陽成天皇の源氏画帖 |
8 | 八条宮智仁親王の源氏幻想 |
9 | 出版文化の中の源氏物語 |
10 | 源氏見立て絵の流行 |
11 | 幕末錦絵の源氏物語 |
12 | 漫画の中の源氏物語 |
13 | 期末試験 |
|
Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課
|