○講義概要 |
1960年代中頃にアメリカにおいて誕生したコミュニティ心理学は,心病める人達に対して,個々人の認知的,行動的変化を促すだけではなく,その人達が生活する「環境」を個人の特性に合うように改善することも重要であると考える。即ち,コミュニティ心理学とは,「人間と環境との適合性」を高めることを課題とする極めて実践的な学問体系であり,近年わが国においても,独立した一分野として公衆衛生,産業組織心理学,社会システム論などとの連携を深めながら,その地位を確立しつつある。この授業では,コミュニティ心理学の理論と実際について,学校,企業,地域社会といった「コミュニティ」での実践例を取り上げながら,概論的に解説していく。
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○評価方法 |
リアクションペーパー(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(80%)
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○授業計画 |
1 | オリエンテーション |
2 | 精神障害とは何か |
3 | 欧米における精神障害者援助の歴史的変遷(1) |
4 | 欧米における精神障害者援助の歴史的変遷(2) |
5 | 日本における精神障害者援助の歴史的変遷(1) |
6 | 日本における精神障害者支援の歴史的編成(2) |
7 | コミュニティ心理学誕生の背景(1) |
8 | コミュニティ心理学誕生の背景(2) |
9 | コミュニティ心理学誕生の背景(3) |
10 | コミュニティ心理学の理念と発想(1) |
11 | コミュニティ心理学の理念と発想(2) |
12 | コミュニティへの介入戦略(1) |
13 | コミュニティへの介入戦略(2) |
14 | コミュニティ心理学者のタイプと役割 |
15 | 試験 |
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By:上智大学学事部学務課
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