2005年度上智大学シラバス

◆コミュニティ心理学Ⅰ - (前)
久田満
○講義概要
1960年代中頃にアメリカにおいて誕生したコミュニティ心理学は,心病める人達に対して,個々人の認知的,行動的変化を促すだけではなく,その人達が生活する「環境」を個人の特性に合うように改善することも重要であると考える。即ち,コミュニティ心理学とは,「人間と環境との適合性」を高めることを課題とする極めて実践的な学問体系であり,近年わが国においても,独立した一分野として公衆衛生,産業組織心理学,社会システム論などとの連携を深めながら,その地位を確立しつつある。この授業では,コミュニティ心理学の理論と実際について,学校,企業,地域社会といった「コミュニティ」での実践例を取り上げながら,概論的に解説していく。
○評価方法
リアクションペーパー(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(80%)
○テキスト
使用しない
○参考書
適時,紹介する
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
2精神障害とは何か
3欧米における精神障害者援助の歴史的変遷(1)
4欧米における精神障害者援助の歴史的変遷(2)
5日本における精神障害者援助の歴史的変遷(1)
6日本における精神障害者支援の歴史的編成(2)
7コミュニティ心理学誕生の背景(1)
8コミュニティ心理学誕生の背景(2)
9コミュニティ心理学誕生の背景(3)
10コミュニティ心理学の理念と発想(1)
11コミュニティ心理学の理念と発想(2)
12コミュニティへの介入戦略(1)
13コミュニティへの介入戦略(2)
14コミュニティ心理学者のタイプと役割
15試験

  

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