| ○科目サブタイトル |
1960年代のアメリカのアートとパフォーマンス
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| ○講義概要 |
モダニズムの媒体特定性に依拠した芸術観が失効し、戦後美術の流れが大きく転換する結節点となった1960年代のアメリカ美術を中心に、身体の問題を軸とした現代アート論の展開を試みる。特に50年代後半以降のネオ・ダダからポップ、ポストペインタリーアブストラクションから、ミニマルへの動きと、同年代のパフォーマンス系の活動との連関を捉え、一定の伝統のなかで訓練され特殊化された「専門家の身体」の消失がどのような事態を告げているのかを考える。とともに非西洋・前近代の身体技法を参照しながら、芸術家・観客の分化を前提とする従来の芸術受容では周辺に留まってきた「素人の身体」による芸術経験の意味について考察する。
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| ○授業計画 |
| 1 | 概要の説明(以下は変更もありうる) |
| 2 | 「アクション・ペインティング」の帰結:表現主義はなぜ短命か |
| 3 | 反表現主義のマニフェスト(ラインハート) |
| 4 | 多焦点性とレディメイド・デザイン(ラウシェンバーグとジョーンズ) |
| 5 | ハウス・ペイントのエクソシスト?(ステラ) |
| 6 | ウォーホルのDo It Yourself、リキテンスタインの擬似デジタル |
| 7 | カプローのポロック論:トータル・アートからハプニングへ |
| 8 | ハプニングとイヴェント又はインストラクション・アート |
| 9 | ジャドソン・ダニス・グループの「タスク」 |
| 10 | ケージとハルプリン |
| 11 | ミニマル・アート:体感型」への分岐点 |
| 12 | アース・ワークあるいは巡礼の身体 |
| 13 | 「サム・アート」の可能性(労働の身体) |
| 14 | 余備 |
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By:上智大学学事部学務課
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