◆中世哲学発達史 - (後)
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RIESENHUBER,KLAUS
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○講義概要 |
本講義では自由概念の変遷を古代から教父時代・中世を 経て近世哲学に至るまで解明する。人間の自由の能力と 行為の理解において各時代の人間像が結実し、理論哲学 と倫理学が交差し、理性・意志・愛・人格が共に働き、 自然本能的必然性・善の追求・主体の自己規定が絡み合 う。この概念史的探求を通して人間の自己理解の歴史的 展開を現代の問題意識に照らして示したい。各回、1人 の思想家をとりあげながら自由現象の多面性、その哲学 的根拠づけの試み、自由の意義と倫理性を議論する。対 象となる思想家の原文を使う(和訳)。
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○評価方法 |
出席状況(20%)、レポート(80%) 出席は最低 3分の2以上であること。
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○参考書 |
クラウス・リーゼンフーバー『中世思想史』平凡社ライブラリー 2003年 クラウス・リーゼンフーバー『西洋古代・中世哲学史』平凡社ライブラリー 2000年
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○授業計画 |
1 | 問題提起;アリストテレス |
2 | ストア学派 |
3 | プロティノス;オリゲネス |
4 | アウグスティヌス |
5 | カンタベリーのアンセルムス |
6 | クレルヴォーのベルナルドゥス |
7 | ボナヴェントゥラ |
8 | トマス・アクィナス |
9 | 1277年の断罪;ドゥンス・スコトゥス |
10 | ウィリアム・オッカム |
11 | エラスムス・ルター・カルウァン |
12 | デカルト |
13 | スピノザ;カント |
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By:上智大学学事部学務課
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