2005年度上智大学シラバス

◆哲学演習Ⅱ(倫理)B - (後)
渡部 清
○講義概要
前期にはまず倫理思想史的問題として「日本人の勤労意識と集団主義」に関する論攷を二三読み、そこで問題とされる事柄を自分の経験に反映させることを期す。ついで、現代特有の倫理学的問題である環境倫理学に関する討議及び問題論集を読みかつ考えることをとおして自分の問題意識として沈着させることを目指す。
○評価方法
出席状況(30%)、レポート(30%)、前期学期末試験(授業期間中)(40%)
○テキスト
加藤尚武編『環境と倫理』 有斐閣アルマ 2002年
○参考書
そのつど指示する
○必要な外国語
なし
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1日本倫理思想史における「日本人の集団主義」に関する論評
2つづき:山本七平その他の指摘
3つづき:外国人の学者たちの見方、特にP.シンガーの指摘
4和辻哲郎の『風土』と「人間の学としての倫理学』から
5最近の新聞記事から:現在のわれわれの思考程度を証す
6日本人にとって「自由」とは:伝統的思考の対比
7西洋倫理学思想史から「自由論」の代表を読む:ミルの『自由論』第一章
8つづき
9ミルの影響問題
10これからの行動様式と生活様式の支柱は
11自由の再構築問題
12つづき
13まとめ
14予備日
15予備日
16今なぜ環境倫理学が必要かを考える
17世界における環境倫理学的な運動の主張:グリーンズ(緑の運動)など
181960年代における倫理学的再興運動との関連(一)
191960年代における倫理学的再興運動との関連(二)
202004年度卒業生の論文から(一)
212004年度卒業生の論文から(二)
222004年度卒業生の論文から(三)
23シャロー・エコロジー(Shallow ecology)
24つづき:特に日本の場合
25ディープ・エコロジー(deep ecology)の理念
26「土地倫理学」の提唱
27自然の生存権問題
28未来世代への責任問題:H.ヨナスの思想
29予備日
30予備日

  

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