◆形而上学 - (通)
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RIESENHUBER,KLAUS
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○講義概要 |
日常的理解を支え、また人間論・認識論・倫理学の基 盤をも成す基本的な存在観を問うことは、形而上学な いし「第一哲学」の主題である。本講義は、哲学史的 関連を指摘しながら、諸問題を体系的に解明する。存 在理解の可能性と意義を探求した上で、一・真・善と いう存在規定の関係を吟味し、それに基づいて実体と 関係、行為と因果性、精神と物質、人格と超越などの 根本テーマを通して、現実全体の構造を考察する。
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○評価方法 |
出席状況(20%)、レポート(80%) 出席は最低 3分の2以上であること。
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○参考書 |
クラウス・リーセンフーバー『西洋古代・中世哲学史』平凡社ライブラリー 2002年 クラウス・リーセンフーバー『中世思想史』平凡社ライブラリー 2003年
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○授業計画 |
1 | 形而上学と諸科学;諸名称の解釈 |
2 | 「第一哲学」の問いの起源と意味 |
3 | 認識と存在:「存在者」とは何か |
4 | 存在についての理解の可能性と限界 |
5 | 存在の根本性格:現実態 |
6 | 存在と本質 |
7 | 一性と自己同一;他性と多性 |
8 | 存在と認識 |
9 | 働きと存在 |
10 | 真理の存在論 |
11 | 存在と善 |
12 | 超越論的諸規定の全体的理解 |
13 | 存在と世界内の存在者 |
14 | 自立と実体 |
15 | 実体と関係 |
16 | 行為の存在論的基礎づけ |
17 | 原因性の諸種類 |
18 | 第一原因の認識可能性 |
19 | 存在の類比 |
20 | 存在の創造性 |
21 | 存在と欠如;反体理論 |
22 | ペルソナの存在論 |
23 | 精神と存在 |
24 | 質料と存在 |
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By:上智大学学事部学務課
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