2005年度上智大学シラバス

◆近世哲学史 - (後)
大橋容一郎
○講義概要
 例年通り、13世紀から19世紀までの西洋哲学思想を概観する。できるだけ明確な地図作りと、思想的動機の提示に努めたい。
 本講義は哲学科の専門科目であり、伝統的に、もっとも多くの情報量を伝達する科目でもある。原語表記や時代区分に関する資料は必要に応じて配付するが、板書の時間がないため、毎回膨大な情報量の筆記が求められるので、大量のノートと筆記用具を持参すること。さらに西洋史の知識がない者は、一般教養程度の知識でよいから身につけておくこと。
 時代と領域が広すぎるため、参考文献は適当なものがない。下記の数例(必須ではない)も、各自古書店を巡って探してほしい。
○評価方法
後期学期末試験(授業期間中)(100%)
 本科目は哲学科の他の科目と異なり、知識量を問う客観式試験の結果で成績をつけるので、授業の内容を各自が可能な限り筆記し、それらを試験前にすべて暗記すること。
○テキスト
九鬼周造『西洋近世哲学史稿(現在絶版)』 岩波書店
世界の名著『各巻の解説部分(現在版元切れ)』 中央公論社
シュミット他『ルネサンスの哲学』 平凡社
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1第1回 スコラ学と人文主義
2第2回 人文主義期の諸思想
3第3回 近世の神秘主義
4第4回 デカルトと17世紀の哲学
5第5回 ホッブズ
6第6回 ロック
7第7回 バークリ
8第8回 ヒュームと英国思想
9第9回 モラリスト
10第10回 ルソー
11第11回 18世紀フランス啓蒙主義
12第12回 スピノザ
13第13回 ライプニッツ
14第14回 18世紀ドイツ啓蒙哲学
15第15回 カント理論哲学
16第16回 カント実践哲学
17第17回 フィヒテ
18第18回 シェリング
19第19回 ヘーゲル
20第20回 ショーペンハウアーとロマン主義
21第21回 19世紀哲学の概観
22第22回 功利主義
23第23回 実証主義とフランス唯心論
24第24回 キルケゴール
25第25回 ニーチェ
26第26回 学期末試験

  

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