2005年度上智大学シラバス

◆中世哲学史 - (前)
RIESENHUBER,KLAUS
○講義概要
古代教父および中世哲学を2世紀から15世紀までの全体的
な流れで概観する。各時代の社会的・教育的・宗教的
状況を踏まえ、主な思想家、特にアウグスティヌス、ア
ンセルムス、トマス・アクィナス、オッカムやクザーヌ
スを中心としながら、哲学思想の発展を解明し、各思想
家の特異な思想的モティーフをその体系的な意味におい
ても生かしたい。
○評価方法
前期学期末試験(定期試験期間中)(50%)、中間試験(50%)
出席は最低 3分の2以上であること。
○テキスト
クラウス・リーゼンフーバー『西洋古代・中世哲学史』 平凡社ライブラリー 2000年
○参考書
クラウス・リーゼンフーバー『中世思想史』平凡社ライブラリー 2003年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1古代末期・中世思想の全体像/ユダヤ思想とキリスト教思想の起源
22世紀の護教家、グノーシス主義/アレクサンドリアのクレメンス、オリゲネス
34世紀のカッパドキア派/アンブロシウス、アウグスティヌスの生涯
4アウグスティヌスの認識観/アウグスティヌスの神理解
5アウグスティヌスの精神論/アウグスティヌスにおける愛と自由・時間と歴史
6古代末期キリスト教思想/ビザンティン思想
7カロリング・ルネサンス、エリウゲナ/11世紀の哲学、アンセルムス
8アベラルドゥス、ベルナルドゥス/シャルトル学派、サン=ヴィクトル学派
9アラブ哲学、大学の成立/オックスフォード学派、ボナヴェントゥラ
10アルベルトゥス・マグヌス、アヴェロエス主義/トマス・アクィナス:認識と存在
11トマス・アクィナスの実践哲学/ドゥンス・スコトゥス、オッカム
12中世神秘思想の発展/マイスター・エックハルト、クザーヌス

  

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