○講義概要 |
「哲学とは何か」あるいは「哲学」と呼ばれる知的体系のおおよその全体像を理解するために哲学史上の主要な問題設定をとおして学ぶ。 ①まず最初にわれわれの日常生活において知らず知らずのうちに「哲学的」に考えている事例を挙げて、なぜそれが「哲学的」といわれるのかを確かめてみる。②次に、科学的思考と哲学的思考の相違、哲学の簡潔な歴史的発展を見てから、個別的問題領域に入る。③言語と論理、④直感と経験、⑤知ることとと知りえないもの、⑥形而上学的思考、⑦倫理学説の諸潮流、⑧現代の倫理学的課題などを順次考察していく。
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○評価方法 |
出席状況(20%)、レポート(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(60%)
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○授業計画 |
1 | 日常性における「哲学的」思考の実例 |
2 | 「哲学」および「哲学的」の意味:西周と津田真道 |
3 | 科学的思考と哲学的思考:人間観と世界観の総合としての哲学 |
4 | プラトンとアリストテレスにおける哲学の定義 |
5 | 中世哲学の特徴と近代のはじまり |
6 | 近現代的思考の特徴と主要な問題点 |
7 | 現代哲学の諸潮流:特に現象学 |
8 | 現代哲学の諸潮流:実存哲学 |
9 | 現代哲学の諸潮流:解釈学、構造主義など |
10 | 直感と経験:知識の根底とその限界 |
11 | 推理および知識の拡大への道 |
12 | 知ることと知りえないもの:知と信 |
13 | 形而上学の意義 |
14 | 予備日 |
15 | 予備日 |
16 | 倫理的であるとは |
17 | 倫理学説の多様性:古代ギリシア。プラトンの善概念とイデア論 |
18 | 倫理学説の多様性:アリストテレス |
19 | 倫理学説の多様性:イギリス経験論の感情ないし直感を重視した倫理学説 |
20 | 倫理学説の多様性:言語分析的倫理学への道 |
21 | 倫理学説の多様性:功利主義とカントの定言命法 |
22 | 現代の倫理学的な主要問題 |
23 | 生命倫理学の諸問題:(一) |
24 | 生命倫理学の諸問題:(二) |
25 | 環境倫理学の諸問題: |
26 | シャロー・エコロジー |
27 | ディープ・エコロジー |
28 | ソーシャル・エコロジー |
29 | 予備日 |
30 | 予備日 |
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By:上智大学学事部学務課
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