2005年度上智大学シラバス

◆預言者Ⅰ - (前)
雨宮慧
○講義概要
捕囚末期の預言者第二イザヤを読む。メディアを倒し、リディアをも征服したキュロス王(ペルシャの最初の王)は、イスラエルの神によって起こされた王であり、捕囚民は彼によって捕囚地バビロンから解放される、と説いた第二イザヤの言葉を見る。第二イザヤは、40-48章までと、49-55章の二つに分けることができるが、それぞれの特徴と、両者がどのように結び合わされているかを考える。ヒブル語本文の逐語訳を用意し、さまざまな訳を比較しながら、解釈の可能性を探る。新約聖書のついた旧約聖書を必ず持参すること。参考書は必要に応じて紹介する。
○評価方法
リアクションペーパー(50%)
期末にレポート
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1捕囚の時代とはどのような時代か
2第二イザヤの召命と捕囚民の状況
3イスラエルの神と偶像の論争
4民イスラエルの使命
5無償の赦しを説く預言者
6新しい出来事(捕囚からの解放)
7創造と歴史
8贖う(=親戚として振舞う)神
9主の僕の歌(第一歌)
10主の僕の歌(第二歌)
11主の僕の歌(第三歌)
12主の僕の歌(苦難の僕の歌)
13第二イザヤと新約聖書

  

Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課