2005年度上智大学シラバス

◆キリストの教会 - (前)
増田祐志
○講義概要
キリスト教共同体の自己理解について扱う。イエスはユダヤ教とは区別された教会を創設する明確な意思をもっていなかったとされる。そのイエスの弟子たちは,周囲の世界の影響を強く受けながら自らの共同体を発展させてきた。歴史を通じてどのように教会は自己理解を発展させていったのかを概観し,「神の民」であり「原秘跡」である教会の意味を理解していく。
○評価方法
出席状況(30%)、前期学期末試験(授業期間中)(40%)、中間試験(30%)
授業参加は必須。6回以上欠席した学生は、いかなる理由であろうと、単位を履修をすることはできない。
○テキスト
岩島忠彦『キリストの教会を問う』 サンパウロ
○参考書
H.キュンク『教会論 上下』新教出版
Avery Dulles『Models of the Church』ISBN 0-385-13368-5
T. Howland Sanks『Salt, Leaven, & Light: The Community Called Church』ISBN 0-8245-1666-4
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
14月11日 イントロダクション
24月14日 原始キリスト教団の成立(ユダヤ教との決別)
34月18日 古代の教会論1(アンティオキアのイグナチオ・エイレナイオス)
44月21日 古代の教会論2(テルトゥリアヌス・キュプリアヌス)
54月25日 古代の教会論3(アウグスティヌス)
64月28日 教皇権の拡大(レオ一世とグレゴリオ一世・中世の教皇)
75月9日  公会議至上主義
85月12日 休講
95月16日 宗教改革者とカトリック宗教改革の教会論(ルター、カルバン、トリエント公会議)
105月19日 近代の教会論(リベラリズム、近代主義、第一バチカン公会議)
115月23日 第二バチカン公会議の教会論1
125月26日 第二バチカン公会議の教会論2
135月30日 ポスト第二バチカン公会議の教会論1日本のナイス
146月2日  ポスト第二バチカン公会議の教会論2アジア特別シノドス
156月6日  中間試験
166月9日  答案返却
176月13日
186月16日
196月20日
206月23日
216月27日
226月30日
237月4日
247月7日
257月11日
267月14日  学期末試験

  

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