2005年度上智大学シラバス

◆神と人間Ⅰ - (前)
光延一郎
○科目サブタイトル
罪と原罪についてのキリスト教的な理解
○講義概要
神と人間の出会いについて、救いの歴史のエポックとなる出来事の意味から探っていく。すなわち「創造」において神からつくられた人間のありさま、またそこから離反して「罪」に陥った人間、さらにイエス・キリストと聖霊の「恩恵」において神のパートナーとなっていく人間をテーマとする。前期においては、わたしたちにとって最も身近な事実としての罪を取り上げ、その問題と救いとの関連を考察する。
○評価方法
出席状況(20%)、レポート(40%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(40%)
課題文献についてのレポート,期末口頭試験,出席。なおプレゼンテーションを自主的に担当した場合には高く評価する。
○テキスト
幸田和生『ゆるしの力』 女子パウロ会
光延編『現代カトリック神学資料集』
○必要な外国語
とくになし
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1罪とはなにか
2日本人と罪意識
3他宗教の罪理解
4聖書の罪理解
5イエス・キリストによる解放の意味
6原罪とは何か
7社会的・構造的な罪について
8アウグスティヌスとペラギウスの原罪論争
9現代神学における原罪論再解釈の試み

  

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