2005年度上智大学シラバス

◆イエス・キリストⅠ - (前)
岩島忠彦
○科目サブタイトル
ナザレのイエスを学ぶ
○講義概要
史的イエスの探求は、今日キリストを学ぶ際の出発点となっている。本講は、その聖書学的前提から出発し、旧約・新約聖書を緻密に検証しながら、イエスという人物のメッセージと生き方、たどった運命を探求する。また、イエスの死と復活は新約聖書全体の中心的テーマである。これがどのような事実を意味するのか、そしてまたキリスト教信仰にとってどのような意義を持つのかを探ることにする。さらに、新約聖書各書がどのようなイエス像を提供しているかをも調べたい。イエスをキリスト(メシア)とする信仰の史的原点を徹底的に追求したい。
○評価方法
出席状況(40%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(60%)
○参考書
岩島忠彦『イエスとその福音』教友社、05年5月(予定)
百瀬文晃『イエス・キリストを学ぶ』サンパウロ
○必要な外国語
なし
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1史的イエスの問題史
2イエス時代の歴史・宗教・社会的背景
3洗礼者ヨハネとイエスの洗礼
4「神の国」の福音とは何か
5奇跡――神の国のしるし
6イエスの教え――「父なる神」と「隣人愛」
7イエスの行動――「連帯」と「敵対」
8イエスの個人史
9イエスとは誰か?――生前のイエスへの問い
10受難と死の意味――「私たちの罪のために」
11復活とは何か――キリスト信仰の原点
12キリスト信仰の発生――パウロを中心に
13キリスト信仰の展開――後期新約諸書

  

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