2005年度上智大学シラバス

◆キリスト教史Ⅳ - (後)
三好千春
○講義概要
本講義では、16世紀から現代までのキリスト教の歴史を、以下の点に留意しつつ、概観したい。
(1)「大航海時代」以降、ヨーロッパキリスト教世界にとって世界が拡大し「他者」との遭遇が行われる中、教会はどのように宣教しようとしたか。宣教された側の受けた影響、反応、あるいは、された側からヨーロッパの教会への影響なども考慮しつつ、この問題を考えていきたい。その際、東アジアにおけるキリスト教の歴史にも随時触れる予定である。
(2)啓蒙時代を経たヨーロッパ社会が大きく変化していく中、教会がそうした状況をどのように認識し、それにどう対応しようとしたか。
 
 近現代のキリスト教の歴史を見ることで、日本の教会を理解し、考えるための材料を提供できればと考えている。
 なお、参考文献などは講義の中で紹介する。
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(10%)、レポート(70%)
講義のスケジュールに沿って課される読書課題の中から、7つの読書課題を各自が自由に選び、その要約を提出すること。要約が7つ提出されていない場合は、原則としてFとなる。
また、欠席は3回まで。4回目でFとなるので注意すること。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション
※講義計画は多少変更する可能性あり。
2教会の宣教(1):魂の征服
3教会の宣教(2):順応主義
4理性の時代:教会への挑戦
5ヨーロッパ社会と教会(1)
6ヨーロッパ社会と教会(2)
7東アジアとキリスト教(1)
8東アジアとキリスト教(2)
9第二次世界大戦と教会
10第二ヴァチカン公会議
11解放の神学
12アジアの神学
13まとめ

  

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