2005年度上智大学シラバス

◆生物学概説 - (通)
小林 健一郎
○講義概要
私たちヒトや動物の体の働きについて学習します。前期では消化・吸収や栄養を利用するしくみについて、それらの活動を生み出す分子=タンパク質から学びます。後期では健康と遺伝子の関係を,遺伝的な病気・がんなどから学びます。最後に,ヒトや動物の体の働きと生活環境の関係を考えます。これらの学習を通して体の働きのしくみを知るとともに,生物の多様性について環境適応と進化の視点から考えたい。
○評価方法
レポート(30%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(35%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(35%)
前期後期二回の試験と前期後期二回のレポートの成績に,出席を加味して評価します。
○テキスト
『使用しません。』
○参考書
『講義の中で紹介します。』
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://pweb.cc.sophia.ac.jp/~kobaya-k/
○授業計画
1はじめに:分子から見た体の働き
2生分子:体の活動を支える分子たち
3細胞:生命活動の基本単位
4ヒトの食事—1:消化の働き
5ヒトの食事—2:吸収の働き
6ヒトの食事—3:消化管の働きの調節と、消化管ホルモンの役割
7動物の食事の多様性:さまざまな生活環境への適応
8栄養分子と生命活動—1:肝臓は体の栄養配分センター
9栄養分子と生命活動—2:体の活動は栄養分子を消費する
10動物の体の大きさと生命活動の関係:ネズミ—ゾウ曲線
11後期のはじめに:体の働きと、遺伝子と環境の影響
12タンパク質と遺伝子の関係:ヒトゲノム
13健康と遺伝子—1:遺伝する病気、フェニルケトン尿症
14健康と遺伝子—1:遺伝子の変異とタンパク質への影響
15健康と遺伝子—2:体内でおこる遺伝子の変異と病気、がん
16健康と遺伝子—2:がん細胞はルールに従わない細胞分裂を繰り返す
17健康と遺伝子—2:がん遺伝子の誕生と、がん抑制遺伝子の消失
18健康と遺伝子—3:体内に侵入するウィルスの遺伝子と病気、エイズ
19健康と遺伝子—4:遺伝子診断・遺伝子治療を考える
20動物の体の働きと生活環境—1:窒素排出の多様性
21動物の体の働きと生活環境—2:環境適応と進化

  

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