2005年度上智大学シラバス

◆教育方法 - (前)
貫井 正納
○講義概要
本講義では,最近の授業方法,教育評価,学習論などを中心に教授・学習の相互作用に注目した授業設計と学習評価を学ぶ。また,教師が備えておく教授スキルがどのようなものかについて話をする。教育評価については最近総合的な学習で話題になっているポートフォリオ評価について,その収集物に取り入れられる学習物を作成しながら話をする。
○評価方法
出席状況、授業参画、リアクションペーパー、レポート、前期学期末試験(授業期間中)、小テスト等
出席,レポート,提出物,小テスト,作成物等で総合的に評価する。
毎回A4のプリントを配布する。ファイルを用意しそれらプリントを保存しておくこと。後で利用する。一枚ポートフォリオを作成し学習についての自己評価や授業評価を経験する。
○テキスト
文部科学省『学習指導要領解説
受講者の取得する教科免許状の教科の指導要領解説書
例 理工学部 免許状 中学校理科の場合 中学校学習指導要領解説書 理科編』
○必要な外国語
特になし
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1この授業についての解説:授業履歴書(授業ポートフォリオ)の作り方の説明
よい「授業」とは?
2いろいろな授業論:授業モデルについて
いろいろなタイプの授業がある。そのタイプによる機能について解説する。
3授業を構成する要素:教師・教材・学習者・環境の関連について
授業を構成する要素について検討する。それぞれの働き、機能について考える。
4学習者について:学習者の持っている素朴概念について
学習者が経験から獲得した概念について、各自の経験からその成り立ち、変換について解説する。
5教材研究について:
授業を実施するとき、どのような教材を取り上げ、どのように活用するか。
6教師について:学習者とのインターラクション
授業は教師と学習者のコミュニケーションである。授業ではどのようなコミュニケーションがあるのか実践から考える。
7教授行動とは:発問と応答について
コミュニケーションの中心は発問と応答である。そのパターンと機能について考える。
8学習評価の諸問題
最近の学習評価について
9ポートフォリオ評価
ポートフォリオの作成と効果
10ポートフォリオの活用
簡便な活用法とポートフォリオ作成によって育成される能力
11評価規準作り
評価は規準がないと判断できない。規準作りの方法と実践
12学習者の頭の中をのぞいてみよう。その1
コンセプトマップ その1
学習者が何を考えているのか推察する。
13コンセプトマップ その2
授業中における活用方法について
14学習者の頭の中をのぞいてみよう。その2
描画法について
学習者に絵を描かしてみよう。そこから何が推察できるのか
15まとめの話し

  

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