2005年度上智大学シラバス

◆環境生物学 - (後)
乘越 皓司
○講義概要
本講義では,地球上のいくつかの特徴的な地域・生態系を取りあげ、そこで生活している生物と自然環境との関係を説明するとともに、地球環境問題との関連にも言及する。1)地球上で最大の生産力と生物量が存在する熱帯雨林,2)熱帯雨林と対極の貧弱さにある極地・北方域,3)海洋生態系の中で熱帯雨林と同程度の生物多様性を示すサンゴ礁およびその逆の深海,4)南北に長く独自の特徴を示す日本列島。
○評価方法
後期学期末試験(定期試験期間中)(100%)
○テキスト
テキストは使用しない。講義資料を適宜配布する。
○参考書
クリッチャー『熱帯雨林の生態学』どうぶつ社
堀越ほか編『日本の生物』岩波書店
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1熱帯雨林の生態(1)イントロダクション、熱帯林の特徴、ビデオ(熱帯雨林の一斉開花)
2   〃   (2)熱帯林の構造(生物量、生産力、種多様性)
3   〃   (3)3.000万種仮説、熱帯の薬学、多様性の要因
4北方域の生態 (1)北方域の生態系と環境変動、ビデオ(ホッキョクグマ)
5   〃   (2)北極海、ツンドラおよび北方林の生態、個体群の周期的変動、リアクションペーパー
6サンゴ礁と深海(1)サンゴ礁の生態、ビデオ(インドネシア、サンゴの海)、リアクションペーパーの説明
7   〃   (2)サンゴの光合成と石灰化、サンゴ礁魚類の繁殖戦略
8   〃   (3)深海生物の生態、熱水噴出口の生物群集、生命の誕生、ビデオ(地球のいとなみ)、リアクションペーパー
9日本列島の生物(1)日本列島の特徴(森、山、四季、南北に長い、島、海)、リアクションペーパーの説明
10   〃   (2)日本の生物の特徴、ビデオ(日本列島-四季の動物たち)
11   〃   (3)日本の植生(亜寒帯林から亜熱帯林まで)、ビデオ(神宮の森)
12   〃   (4)日本産哺乳類の生態(ニホンザル、タヌキ、キツネ、イエネコ、有蹄類)、リアクションペーパー
13   〃   (5)日本の外来種問題、リアクションペーパーの説明

  

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