Syllabus system

2005年度上智大学シラバス

◆社会学Ｂ　－　（後）

渡辺　深

○科目サブタイトル

社会調査法入門

○講義概要

本講義は社会調査法についての入門コ－スである。本講義の目的は、理論と方法との関係、調査過程の諸段階、問題の定式化、理論的枠組、概念と変数、仮説、操作化、デ－タ収集法（サ－ヴェイ、実験、観察、文書分析）、デ－タ分析法、精密化などについて理解することである。

○評価方法

後期学期末試験(授業期間中)(100%)

○テキスト

高根　正昭『創造の方法学』講談社現代新書３９０

○他学部・他学科生の受講

可

○授業計画

1	社会調査：理論と方法との関係、科学の循環過程、帰納と演繹、量的調査と質的調査、統計的調査と事例研究法、調査倫理
2	調査過程の諸段階：問題の定式化、理論的枠組、操作化、デ－タ収集、分析、解釈
3	変数と因果関係：概念、変数、独立変数、従属変数、作業定義、指標の形成
4	サ－ヴェイ法①：全数調査と標本調査、国勢調査と官庁統計、学術調査、世論調査、市場調査
5	サ－ヴェイ法②：代表性、母集団、サンプル、サンプリング法
6	サ－ヴェイ法③：郵送調査と面接調査、調査票の作成、ワ－ディング、サ－ヴェイ法の長所と短所
7	実験法：被験者、無作為化、実験群、統制群、外部変数、実験法の長所と短所
8	観察法：フィ－ルド・ワ－ク、参加観察、非参加観察、構造化観察、非構造化観察、質的分析、タイポロジ－、フロ－チャ－ト、観察法の長所と短所
9	文書分析：事例研究、内容分析、顕在的内容、潜在的内容、文書分析の長所と短所
10	分析①：表の表示法：１変数表、２変数表、３変数表
11	分析②：因果関係を満足させる３つの条件、共変関係、因果の方向、非疑似性
12	分析③：精密化（説明、解釈、特定、反復）