2005年度上智大学シラバス

◆フランス文学入門Ⅱ - (後)
永井 敦子
○科目サブタイトル
20世紀フランスの社会と文学
○講義概要
 20世紀のフランスの歴史と社会の流れを追いながら、各時代の作家の小説や詩、戯曲を取り上げて論じます。関連する映画や音楽、美術作品の紹介も可能な範囲ではさみます。
 作品の梗概をたどるだけでなく、作品の一部に翻訳で接し、そこからいろいろなことを読み取ることに時間をさきます。アポリネールやブルトン、コクトーなどモダニズムの流れの作家からサルトルやヌーヴォーロマンまで、なるべく幅広く作品を取り上げたいと思っています。
 同時代の社会や他の芸術との関わり、現代の社会や私たちの感性とのつながりなど、いろいろな角度からの考察が可能でしょう。
○評価方法
リアクションペーパー(10%)、レポート(40%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(50%)
 フランスの社会と文学についての予備知識は特に前提としません。取り上げた作品をすべて読むことは求めませんが、期末試験に備えてそのうち1冊は必ず自分で読むことが必要です。またレポートのためには、授業中に取り上げなかった20世紀フランス文学の作品を1冊選んで読むことが必要です。
○テキスト
授業中にプリント配布。プリントは原則として配布した次の授業でのみ再度入手可能とするので注意。
○参考書
朝比奈美知子・横山安由美編著『はじめて学ぶフランス文学史』ミネルヴァ書房・2004年(新版)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1 はじめに「フランス文学」とは何かを考えます。その後、19世紀末から第一次世界大戦まで、両大戦間、第二次世界大戦から1970年代まで、80年代から現在の4つの時代区分をし、それぞれの時代の社会と文学について考えてゆきます。

  

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