◆アジアの価値観と人権 - (前)
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BONET VICENTE
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○講義概要 |
人権は普遍的なものか,それともそれぞれの地域や国,民族等の文化,価値観や宗教等の相違によって異なるのかという論争がある。と同時に,アジアの国々において,人権にかかわる様々の問題がある。「反暴動法」,「国内治安法」,「国家秘密法」や「不法集会法」と呼ばれる法律などの名において行われる与党員,政府反対者の令状なしの逮捕,裁判なしの無期限の拘禁はそのいくつかの例である。本科目において,この論争の起因を調べ,アジアの諸宗教・文化と人権とのかかわりを探り,論争の根拠を考察する。そして以上のことに基づいて,人権に関する東西の基本的接点を求める。
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○評価方法 |
出席,リアクションペーパーとレポートの内容によって成績が決まる。
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○テキスト |
授業時に関連資料を配付,または紹介する。
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○授業計画 |
1 | 人権に関する東西の論争の起こり,起因とその主な争点。 |
2 | アジアのそれぞれの国における人権侵害状況。 |
3 | 「世界人権宣言」の再検討についての提案とその理由。「世界人権宣言」の歴史とその影響。 |
4 | アジアの諸文化と人間の権利。 |
5 | アジアの諸宗教と人権Ⅰ。仏教,イスラーム教。 |
6 | アジアの諸宗教と人権Ⅱ。ヒンズー教,キリスト教。 |
7 | 「アジア人権憲章」の歴史と内容Ⅰ。 |
8 | 「アジア人権憲章」の内容Ⅱ。 |
9 | 「アジア人権憲章」の内容Ⅲ。 |
10 | 人間の権利の根拠。人権の普遍性と相対性について。 |
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By:上智大学学事部学務課
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