2005年度上智大学シラバス

◆日本の現状と人権 - (通)
BONET VICENTE
○講義概要
日本社会において,人権にかかわる様々の問題がある。国連人権規約委員会は,毎回,日本政府が人権保護の状況について提出するレポートを審議して,その状況に対する懸念事項を指摘し,人権が保護されていない事柄に関して,日本国内法を規約に合致させるよう勧告する。
これらの問題について,学生諸君の主体的な研究・体験学習は本演習の目的である。問題を実際に理解するため,文献から得る知識のみでなく,夏休みなどに小グループで日本国内または問題によってアジアの国々で体験学習を行うことは必要となる。
○評価方法
出席,リアクションペーパー,研究・体験学習の中間発表とレポート,最終発表とレポートの内容は非常に大事である。
○テキスト
必要に応じて関連資料を配布する。
○参考書
テーマにあわせて参考文献を紹介する。
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1履修できる学生(25名)を決定する(履修したいならば必ず第1回に出席する必要がある)。履修する学生の関心にあわせて具体的な研究課題を決定する。そのため,日本政府に対する国連人権規約委員会の主要な懸念事項を紹介する。
2具体的な課題の例:警察や入国管理局による虐待と人権侵害。死刑制度と死刑囚に対する処遇等。女性の人身売買と女性に対するその他の人権侵害。在日コリアン,アイヌ民族、被差別部落の人々に対する人権侵害。外国人に対する差別(外国人登録証の常時携帯義務,再入国許可の必要性等)。子どもの売春。個人の権利を確保するための独立した国内人権機関。

  

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