2005年度上智大学シラバス

◆ケアの倫理 - (後)
長島 正
○講義概要
生物学者ルネ・デュポスは数万年前の洞窟から発見された人骨について,早くから障害者だったと推定される男性が60歳近くまで行き得たのは,彼を養う仲間がいたからであると述べ,そこにケアの原風景を見ている。ここでは,「人間にとってケアとは何か」という根源的な問いに立ち,主にターミナルケアを中心にケアの基本的なあり方について考察を深める。
履修条件:原則として2年生以上
○評価方法
授業への積極的な参加(発表と討議を含む)とレポート等による総合評価。
○テキスト
E.キュープラー・ロス『死ぬ瞬間』 中公文庫
○参考書
E.キュープラー・ロス『死、それは成長の最終段階』中公文庫
E.キュープラー・ロス『エイズ死ぬ瞬間』読売新聞社
M.メイヤロフ『ケアの本質』ゆみる出版
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ガイダンス
2人間存在とケアの意味(1)food share & care
3人間存在とケアの意味(2)stewardship
4人間の成長とケア virtueとしてのcare
5ケアの基本的な特徴(1)
6ケアの基本的な特徴(2)
7ケアの基本的な特徴(3)
8ケアの基本的な特徴(4)
9ケアの基本的な特徴(5)
10terminal care & spiritual care(1)
11terminal care & spiritual care(2)
12E.キュープラー・ロスのケアの思想
13ケアの原点としてのcura personalis

  

Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課