2005年度上智大学シラバス

◆人間探究と文学Ⅰ - (後)
片山 はるひ
○講義概要
必修人間学で学んだ視点を生かし,文学作品を用いて人間存在についての考察をさらに深めることを目的とする。M・エンデの『モモ』とG・オーウェルの『1984年』を使って,「ことば・時間・自由」といったテーマを取り上げる。作品を読み,考察を深めた上でのディスカッションが重要な比重を持つため,積極的な授業参加の姿勢を必要とする。
定員100名
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(20%)、リアクションペーパー(20%)、レポート(50%)
*3回以上の無断欠席があると,レポート提出資格を失う。
*20分以上の遅刻は,欠席とみなされる。
○テキスト
ミヒャエル・エンデ『モモ』 岩波書店
ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』 プリント資料
G・オーウェル『1984年』 ハヤカワ文庫
○参考書
授業中に適宜紹介する
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1イントロダクション:人間学と文学
2M・エンデの生涯と著作,作品の背景
3     ・時間と自由(ベルグソン哲学を参考として)
4     ・表層の自我と深みの自我
5ディスカッション (1)
6『はてしない物語』(プリント)
7      ・想像力と人間
8ディスカッション (2)
9G・オーウェルの生涯と著作
10      ・「1984年」と言語の問題
11       ・歴史/記憶/文学
12ディスカッション (3)
13まとめ

  

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