○講義概要 |
古代ギリシア哲学の精華であるプラトンの代表作を(邦訳で)精読して、哲学的な思考の一端を紹介する。文学的にも洗練された謎めいた対話劇の読解を通じて、美とは何か、愛(エロース)とは何か、弁論とは何を目指すのか、生前死後の世界とは実在するのか、そしてソクラテスに具現される哲学者の生き方とは何か、を考える。講義を主とするが、受講者の報告も織り込む。毎週30頁ほどの予習が不可欠。なお本講は古代哲学史の通史概説ではない。希望者は哲学科開講科目「古代哲学史」(後期週2コマ4単位)を受講されたい。
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○評価方法 |
出席状況(10%)、授業参画(30%)、リアクションペーパー(20%)、レポート(40%) 学期末レポートは4000字程度
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○テキスト |
プラトン『饗宴(森進一訳)』 新潮文庫 プラトン『パイドロス(藤沢令夫訳)』 岩波文庫 荻野弘之『哲学の饗宴』 NHK出版
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○参考書 |
荻野弘之『哲学の原風景』NHK出版 田中美知太郎『プラトン「饗宴」への招待』筑摩書房
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○授業計画 |
1 | 授業の進め方、テキストについての説明 |
2 | プラトン対話劇の解釈上の問題点(講義) |
3 | 『饗宴』の文学的構成について(講義) |
4 | 『饗宴』講読 |
5 | 同上 |
6 | 同上 |
7 | 同上 |
8 | 『パイドロス』講読 |
9 | 同上 |
10 | 同上 |
11 | 同上 |
12 | ギリシア人の美的経験について(ビデオ視聴) |
13 | まとめの会 |
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By:上智大学学事部学務課
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