2005年度上智大学シラバス

◆古代の哲学 - (前)
荻野 弘之
○科目サブタイトル
プラトン哲学入門
○講義概要
古代ギリシア哲学の精華であるプラトンの代表作を(邦訳で)精読して、哲学的な思考の一端を紹介する。文学的にも洗練された謎めいた対話劇の読解を通じて、美とは何か、愛(エロース)とは何か、弁論とは何を目指すのか、生前死後の世界とは実在するのか、そしてソクラテスに具現される哲学者の生き方とは何か、を考える。講義を主とするが、受講者の報告も織り込む。毎週30頁ほどの予習が不可欠。なお本講は古代哲学史の通史概説ではない。希望者は哲学科開講科目「古代哲学史」(後期週2コマ4単位)を受講されたい。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(30%)、リアクションペーパー(20%)、レポート(40%)
学期末レポートは4000字程度
○テキスト
プラトン『饗宴(森進一訳)』 新潮文庫
プラトン『パイドロス(藤沢令夫訳)』 岩波文庫
荻野弘之『哲学の饗宴』 NHK出版
○参考書
荻野弘之『哲学の原風景』NHK出版
田中美知太郎『プラトン「饗宴」への招待』筑摩書房
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1授業の進め方、テキストについての説明
2プラトン対話劇の解釈上の問題点(講義)
3『饗宴』の文学的構成について(講義)
4『饗宴』講読
5同上
6同上
7同上
8『パイドロス』講読
9同上
10同上
11同上
12ギリシア人の美的経験について(ビデオ視聴)
13まとめの会

  

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