2005年度上智大学シラバス

◆倫理学入門Ⅱ - (後)
長町 裕司
○科目サブタイトル
 ― 今日の倫理における生命理解と人格概念 ―
○講義概要
 <倫理学入門Ⅰ>では、21世紀の人類が直面している倫理の諸問題領域を共に学び、倫理について考えるとはどういうことかを、学生生活においてと近い将来社会人として及び新しい家庭を築いてゆく若者として体得してゆくことを目的とした。<倫理学入門Ⅱ>では、今日の倫理学が取り組んでいる特定のテーマに絞り込んで、その歴史的背景と共に一歩より発展的な倫理学上の反省を共にしたい。この学期に取り上げるテーマは、『倫理における生命理解と人格概念』である。先ず、生命倫理において絶えず議論が続く問題連関を検討してから、「人格」の概念について西欧の思想状況でアクチュアルな諸ポイントへと進む。下記のテキストを教科書とするが、授業では毎回、参加している学生同士の活発なディスカッションを重視する。
○評価方法
出席状況(25%)、授業参画(10%)、リアクションペーパー(25%)、レポート(40%)
評価は、学期末に提出するレポートを中心とするが、出席やレスポンス
 ペーパーの内容も考慮に入れる。
○テキスト
村松 聡『ヒトはいつ人になるのか ― 生命倫理から人格へ ―』   日本評論社 (2100円)
○参考書
 永井 均『倫理とは何か ― 猫のアインジヒトの挑戦 ―』 産業図書出版社 2003 / 2002年
○必要な外国語
なし
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1 導入: 今日の倫理の課題とテーマについて
    (及び、レポートについて)
2  倫理における、人間の生命の問題(1)
3         〃       (2)
4         〃       (3)
5         〃       (4)
6  思想史における人格概念(1)
7       〃     (2)
8       〃     (3)
9   人格的同一性を巡る議論における倫理の問題(1)
10             〃         (2)
11    生命の理解と人格(1)
12        〃   (2)
13  全体の総括 及び 今後の展望的課題

  

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