1 | オリエンテーション 講義全体のねらい、講義の進め方等の確認、講義スケジュールの確認 講義テキストの指示 |
2 | 我が国の環境問題と系譜とその対応(1) 我が国の戦後の高度経済成長に伴う激甚公害問題の惹起、住民の反公害運動、公害訴訟、自治体による取組の開始、国における公害対策施策への着手、公害国会における一連の環境法の整備、環境庁の発足までの流れを説明。 |
3 | ケーススタディ;激甚公害事案 ①四日市激甚大気汚染問題 ②水俣病問題 |
4 | 我が国の環境問題と系譜とその対応(2) ・公害対策基本法をはじめとする公害対策関連法体系の整備 ・我が国の激甚公害問題への行政対応を説明。(法制度、組織等) |
5 | 我が国の環境問題と系譜とその対応(3) ・石油危機以降の1970年代後半から1980年代の困難に直面した我が国の環境行政施策を説明 ・ケーススタディ(公害健康被害補償法):激甚公害の発生に伴う健康被害者の救済を目的として成立した、世界にも稀有な公害健康被害補償法の成立の背景、制度の概要、制度施行の経過、制度上の矛盾の顕在化と法改正等を取扱う。 |
6 | ケーススタディ(環境影響評価法成立への挑戦);1972年ごろから環境影響評価制度の必要が認識。その後、環境庁が毎年のように法制化にチャレンジ。強い抵抗にあい法制化断念が続く。中でも、81年は法案の国会提出に至ったが83年に廃案。その詳細な経緯を取上げ、法律の成立過程における行政、政治、経済界、市民の関係、特に行政・与党の係わり構造を説明。 |
7 | 我が国の環境問題と系譜とその対応(4) <地球サミット後の我が国における環境行政の新展開> 1992年のUNCED後、環境基本法の成立・環境基本計画の策定がなされ、その後大幅な行政施策の進展を見たが、その全容を概観。 |
8 | ケーススタディ;環境基本法が目指す環境施策の新展開 環境基本法、環境基本計画の重点箇所の読会 |
9 | 行政施策に関するケーススタディ;廃棄物・リサイクル施策の現状と課題 ①廃棄物/リサイクル対策の系譜 ②循環型社会形成推進基本法の制定 ③各種リサイクル法の制定 ④廃棄物/リサイクル問題の現状と課題 |
10 | 行政施策に関するケーススタディ;地球温暖化施策の現状と課題 ①条約、議定書の成立過程。国際政治・外交、国際対立構造等 ②京都議定書の内容の説明。 ③我が国における地球温暖化対策。温室効果ガスの排出量の推移。減少しない原因・背景。 ④二酸化炭素の排出削減のための要素技術・システム。 ⑤交通部門におけるケーススタディ(EST政策) |
11 | 行政施策に関するケーススタディ;大気環境施策① ・我が国の激甚公害問題への行政対応。 ・具体的例として、大気汚染問題を取上げ、排出規制、総量規制、自動車環境問題、広域大気汚染問題の対応、有害大気汚染問題への対応等を説明。 ・環境行政において学際的な科学的基礎が重要。また環境問題の性格や関連社会的状況に応じて、様々な政策手段が要求。 |
12 | 行政施策に関するケーススタディ;大気環境施策② |
13 | 総括 |