2005年度上智大学シラバス
| ○講義概要 |
平面曲線を題材にして,代数幾何の基本的な考え方について解説する.出発点として,3次曲線を取り上げ,標準形,群構造などを求める.次に,特異点の複雑さに関して,ブローアップによる特異点解消やピュイズー展開などの局所理論を紹介する.さらに,2次変換などの双有理変換による曲線変換のメカニズムについて講義し,応用として,4次曲線の分類を扱う予定である.最後に,曲線の有理関数体に関するリーマンロッホの定理などの話題にも触れる予定である.
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| ○評価方法 |
出席状況(40%)、レポート(60%)
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| ○参考書 |
酒井文雄『環と体の理論』共立出版・1997年
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| ○授業計画 |
| 1 | 平面曲線論の基礎知識 |
| 2 | 平面3次曲線の標準形 |
| 3 | 平面3次曲線の群構造 |
| 4 | 平面曲線の特異点 |
| 5 | ピュイズー級数 |
| 6 | ブローアップと特異点解消 |
| 7 | 平面2次変換 |
| 8 | 退化型平面2次変換 |
| 9 | 平面曲線の2次変換像 |
| 10 | 平面4次曲線 |
| 11 | 代数曲線の関数体 |
| 12 | 平面曲線の線形系 |
| 13 | リーマンロッホの定理 |
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By:上智大学学事部学務課
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