2005年度上智大学シラバス

◆代数学特別講義Ⅵ - (後)
筱田 健一
○講義概要
代数多様体であり、同時に群であって、群の演算が代数多様体の射であるものを代数群という。基礎体が全ての標数の場合に考えることができ、リー群からリー型有限単純群まで統一して扱うことができる。量子群など関連する分野も多い。この講義では、このような代数群論への入門を目的とする.まず代数多様体の基礎理論を紹介し、次に線型代数群の基本性質について取り上げる.分類理論、表現論についても出来ればふれたい.
○評価方法
出席状況(20%)、レポート(80%)
○参考書
堀田、渡辺、庄司、三町『群論の進化』朝倉書店・2004
A. Borel『Linear algebraic groups』GTM 126, Springer Verlag, 1991
T. A. Springer『Linear algebraic groups』PM9, Birkhäuser, 1981
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1可換環論からの復習と準備
2ヒルベルトの零点定理
3アフィン代数多様体
4圏と層
5代数多様体
6代数多様体の基本性質
7層のコホモロジー
8代数曲線上のリーマン・ロッホの定理
9代数群、定義と例
10リー環
11商空間
12ボレル部分群、旗多様体
13分類と表現(概説)

  

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