2005年度上智大学シラバス
○講義概要 |
触媒は化学工業において重要な要素技術である。新しい意化学技術が登場する陰には、必ず新触媒の発見があるといっても、過言でない。最近では、化学工業原料の製造ばかりでなく、例えば自動車用排ガス処理触媒、家庭用燃焼触媒、燃料電池、センサーなどに触媒技術が応用され、その重要性は益々高くなってきている。本稿では目的の化学反応に高活性の触媒を設計する立場から、触媒化学の基礎理論を概説する。すなわち、触媒の分類、活性点発現機構、吸着理論、反応速度論、表面分析、工業的触媒プロセス、および設計理論を解説する。
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○評価方法 |
出席状況(50%)、レポート(50%)
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○参考書 |
J. M. Thomas, W. J. Thomas『"Principles and Practice of Heterogeneous Catalysis"』VCH 1997 G. C. Bond『"Heterogeneous Catalysis: Principles and Applications Second Edition"』Clarendon Press 1987
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○授業計画 |
1 | 触媒化学の基本的概念 |
2 | 固体表面への吸着現象 |
3 | 金属表面への化学吸着 |
4 | 酸化物表面への化学吸着 |
5 | 触媒反応の動力学 |
6 | 金属表面の触媒作用の定量的な解釈 |
7 | 不均一系触媒:構造 調製 利用 |
8 | エネルギー変換と炭化水素原料製造のための触媒作用 |
9 | 石油工業における固体酸触媒二元系触媒の反応 |
10 | 石油化学工業における酸化反応 |
11 | 無機化学原料製造のための触媒作用 |
12 | ファインケミカルにおける触媒の役割 |
13 | 環境浄化触媒 |
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By:上智大学学事部学務課
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